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学びの成果が出るには時間がかかる

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ようたコーチ
ようたコーチ

皆さんこんにちは!

Football Community 一宮シティのようたコーチです。

愛知県一宮市でサッカーチーム・サッカースクールを行っております!

このブログでは、

もっとサッカーが楽しくなるコツや

サッカーの考え方、
子どもと関わる時に大切にしていることを発信していきます♪

本日は「学びの成果が出るには時間がかかる」というお話をさせていただきます。

学びの成果は自律しようとする過程

まず、学びの成果とは何か?
『学びの成果(=成長)』
という言葉を定義づけていきたいと思います。
私自身の考えでは、
成長=自律していくことです。

目の前の状況から、適切な行動を考えて、実行していくことです。

そこから考えると、
成果が出る学びというのは、
本人が自発的に起こす行動に限られると思っています。

例えば、大人が怖くて脅されたり、
罰を受けるような状況になると、
子どもの行動はすぐに変わると思います。

しかしこれは成長ではなく、
単に怒られないために起きた行動の変容でしかありません。

具体的な例を挙げると、
家庭での状況が分かりやすいと思います。
例えば、
子供が家に帰ってきて手を洗わないとします。
親が「手を洗いなさい」と言っても、
子どもは言われた通りには行動しません。

その時に親が、
「手を洗わないとおやつ抜きだよ!」
とか、
「ゲーム禁止だよ!」
と伝えると、
子供はすぐに手を洗い、
おやつを食べようとします。
(こんな状況は手洗いに限らず至る場面で起きている)

子どもはこのやり取りの中から何を学んだのでしょうか?
手を洗うことの大切さを学んだのでしょうか?

答えはNoです。
ここから学んだことは、
親に怒られない方法(おやつを食べられる方法)です。

そうするうちに
親がいない状況では怒られないので、
自発的に手を洗うことをしなくなります。

体験を通して判断基準を発見していく

では、手を洗うことを学ぶにはどうしたら良いでしょうか?

私は、
その理由や重要性について、
きちんと伝えることが大切だと思います。

外でいろんなものに触れて
土や虫、ウイルスが付いていること、
その状況で手を洗わないと
ウイルスや菌が体内に入って
体調が悪くなる可能性があることを伝えるのです。
そして、
「だから手を洗うことが大切なんだよ」
と伝えることが重要であると考えています。

もちろん、
このように伝えたとしても、
子供たちはすぐに理解して行動するわけではありません。
・・・が、
子ども自身が必要性を感じて
自発的に行動するようになるにはとても重要であり、成長につながっていきます。

サッカーでも同じです。
目まぐるしく変わる状況が変わる中で
プレーをするサッカーは、
選手自身が適切な判断をすることは非常に難しいです。
大人でも難しいので、小学生や中学生が適切な判断をしてプレーすることは本当に難しいことだと思います。

今この瞬間、
いいプレーをさせたければ、
指導者が主導になり、行動の変容を促す関わりをすればいいと思います。
試合中に
「今パスしろ!」
「〇〇があいてるぞ」
と指示を出して選手に行動させたり、
選手がミスをしたら怒ったり、
罰を与えたりして危機感を与えます。
そうすると次第に子どもたちは、
大人(コーチ)の言うとおりのプレーをするようになります。

しかし、これが本当に学びなのでしょうか?

練習メニューも同じで、
例えば基礎練習と呼ばれるコーンドリブルをたくさん行うとします。
すると、
コーンドリブルは上手くなるかもしれません。
しかし、それをゲームで使えるか、という問題がでてきます。

「状況に適した行動をする」

日々の生活やスポーツの試合の中で、最も重要なことがこれです。
状況を捉え、どんな行動が適しているのか?

それを学ぶには、繰り返しそのような状況を体験し、判断基準を備えていくほかありません。

その判断基準が、
他人の軸(〇〇に怒られるから・・・)ではなくて、
自分自身の軸で考えられるようにすることがとても大切だと感じています。

そしてなにより、子ども自身による自発的な体験が必要なので、成長には時間がかかるのです。
子どもたちの「今」ではなく、「未来」を見据えて、できる限り見守りながらファシリテートしていきたいなと考えています!

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