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STEAM教育をサッカーでしよう!

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ようたコーチ
ようたコーチ

皆さんこんにちは!

Football Community 一宮シティのようたコーチです。

愛知県一宮市でサッカーチーム・サッカースクールを行っております!

このブログでは、

もっとサッカーが楽しくなるコツや

サッカーの考え方、
子どもと関わる時に大切にしていることを発信していきます♪

本日はSTEAM教育についてお話していきたいと思います!

STEAM(スチーム)教育って何?

みなさん、STEAM教育という言葉を聞いたことはございますでしょうか?
昨今のAIやロボットなど科学の進歩により、私たち人間にはますますの創造性や問題解決能力などの非認知能力が求められるようになっています。
そこで、子どもたちにテクノロジーがありふれる社会でも活躍できる力を育むために考えられた教育概念になります。

STEAMとは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学・ものづくり)、Art(芸術・リベラルアーツ)、Mathematics(数学)の5つの単語の頭文字を組み合わせたものです。

実践的な学び+横断的な学び

STEAM教育には大きくふたつのポイントがあります。
①実践的な学び
②横断的な学び
を取り入れるという点です。

実践的な学びとは、私たちが受けてきた従来の教科の学習のようなものではなく、教科で学ぶようなことを実践の中で使いながら学ぶことを指します。

文字の学習に例えると、
ひらがなドリルで一文字ずつ書き順通りに
練習していくのではなくて、
『好きな食べ物の名前を書いてみよう!』
からスタートする。

知っている文字を使って、
書き順も気にせずに
『りんご』や『みかん』などと自由に書き進める。
そんな感じで進めている途中で、
例えば先生が
「みんなはりんごの『り』はどうやって書いた?」
なんて書き順の存在と理由を伝える場面を作る。

『り』の書き順に興味が出て、主体的にひらがなの書き方を知りたいって思う。

さらに、
『ぶどう』って書きたいのに
『ぶ』が書けないなんて状況になったら、
自分から先生に聞いたり、タブレットで調べたりする。

つまり、子どもたち(学習者)が主体的に学ぶように、
学習者の興味を出発点に学びがスタートすることが実践的な学びの意味することだと私自身は解釈しています。

興味・好奇心

試行錯誤

工夫・創造

興味・好奇心・・・

という主体性のサイクルを回すことができあがります。

横断的な学び

ふたつ目のポイントは、横断的な学びです。
横断的とは、分野をまたいだ学習のことです。
各教科を分けて学習するのではなく、
【サンタさんが喜ぶイスを作る】という学習で
算数、社会、理科、技術・家庭科、美術を学ぶという感じです。

・イスの予算を考える=算数
・どんなデザインにする?=美術
・イスの成り立ちを考える=社会(歴史)
・材料は使う?=理科
・設計図を描いて制作する=技術

このような形で、
ひとつの実践の中で複数の教科を学習していきます。

実践的な学びのサイクルと同じように、
学びの目的があります。
サンタさんに喜んでもらえるイスを作りたいから、
デザインを考えることも苦にはなりません。

これが、デザインのみの勉強や
算数としてのお金の授業だと
退屈さがとても増すように思います。

サッカーもまさにSTEAM教育!

ここからが本題です!
STEAM教育の目的は、思考力や想像力、コミュニケーション力という非認知能力を高めることであり、その方法は実践的な学び+横断的な学びになります。

だとするなら、サッカーでもSTEAM教育できるじゃん!!
というのが私の考えです。

実践的な学びは、ゲームやゲームのシュチュエーションをもとにトレーニングをすること。
スキルの反復ではなく、この状況でどうする?というものです。
さらにそれが、子どもたちの興味関心からスタートすることができたら最高です。
昨日のグランパスの試合のこのシーンをちょっと練習したい!とか。

横断的な学びは、ゲームの状況をトレーニングする中で、パス・ドリブルなどのスキルを発揮していきます。さらに、その時の仲間との意思疎通の方法は?などとコミュニケーションや、作戦をたてたり、相手のプレーを予測したりすると思考力も育むことができます。

何かひとつのテクニックを反復するのではなく、ゲームの状況を基本に活動をしていくとそれらに必要なテクニックも養うことができるのです。

そして、サッカーは数学的なスポーツでもあります。
全体は11vs11だけど、
局面は何対何?
とか、
数的優位はどこにあるの?
とか、
残り時間が何分・・・
とか
点差がいくつ・・・とか
そんなことを考慮しながらプレーをしていきます。
だから練習でも、攻撃と守備どっちのチームの人が多い?
なんて質問を結構したりします。

まさにSTEAM教育ではないですか?

ただ、一点注意することがあります。
それは主体性は子どもたち(学習者)にあるという事です。
答えを与えるのではなく、考えてみる、工夫してみる。
その体験を多くしなければ、非認知能力は高まりません。

この過程を大切にすることで、サッカーでもSTEAM教育ができる。
サッカーで、社会で活躍できる能力を育むことができます。

私たちFC一宮シティでは、そんなことを考えて日々子どもたちと関わっています。

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